備前焼中興の祖と称される金重 陶陽は、備前焼の名門である金重家に生まれ、備前の陶工として初めて人間国宝となった方です。
作品としては、柔らかく上質な土で造られているため花入などは水漏れが多いのですが、本品は水漏れもなく、出来も良いため高額にて買取ました。
陶陽は贋作も多く、共箱まで仕立てられている事も多いため注意が必要ですが、作風と土を見れば一目瞭然です。
近年中国でも人気が高いため高額にて買受に繋がっております。

当時鋳金術の名工として知られていた京都の「龍文堂」安之助に師事しました。後に近江の能登川に移り住んで独立し、その工房を「亀文堂」と号しました。
自然、山水をモチーフとした浮彫り模様の鉄瓶が高い評価を受け、亀文堂の鉄瓶は広く知られるようになりました。
本品は鉄肌も良く、胴には綺麗な銀象嵌が施されており水漏れも無く、美術鑑賞用鉄瓶だけでなく、使用もできるため、評価額は高いです。
近年、中国でも美術評価だけでなく、高級煎茶道具として使用されているため高額買取に繋がっております。中には評価額1,000万円を超える鉄瓶もございます。

明治から昭和にかけて活躍した竹芸家で若い頃は同じく竹芸家の山下巧竹斎に師事しその後独立、その翌年に森華堂より「元々斎」の号を受けました。10年近く「元々斎」として活動していましたが1923年に「玩々斎」に改名しました。
本品は1923年以降のモノで底には在名がございます。
本作家は中国でも人気が高く個体差によって金額幅がございます。

清代の官窯は、中国の最後の王朝である清朝（1616～1912年）に、宮廷で用いる陶磁器を生産した政府直営の工房です。最高の技術と材料を誇る陶磁器が皇帝のために作られました。
清朝の最盛期である康煕・雍正・乾隆の三代の皇帝たちは陶磁器への関心が高く、官窯に督陶官が派遣されました。この時代に、技術・意匠の両面で究極ともいうべき作品が次々と生み出されたため現代においてもこの三代の官窯陶器は評価額の桁が違います。
本品は光緒帝(1875年 – 1908年)の代で正真正銘官窯で作られたし花瓶です。
口径部にニューがございましたが、その他目立った傷は無いです。
こちらが乾隆であれば0が一つ、もしくは二つ違ったかもしれません。